素材のはなし
第4回:ビフィズス菌
ビフィズス菌とは
人間を含む動物の腸内に存在する善玉菌の代表。
ビフィズス菌は、100年ほど前に、健康な母乳栄養児の腸内に存在することが発見されました。
この時、この細菌がY字やV字型のように見えたことから、木の枝が分かれている意味でBifidus(=分岐する)菌と名付けられたと言われています。
ビフィズス菌はプロバイオティクス(☆)の代表的なものとして最近注目されています。
☆プロバイオティクスとは、腸内環境を改善して、整腸作用や免疫の調節作用など、人体に良い影響をもたらす生きた微生物のこと。またはこれを含む食品のこと。
ビフィズス菌の働き
腸内フローラや腸内環境の改善が報告されています。この結果として、便秘や下痢の改善効果、また各種腸疾患の予防などにも期待できることが考えられています。
また、多くの体の免疫細胞が腸に存在することから、腸管免疫の強化(免疫機能の向上)やガン抑制作用なども言われています。
ビフィズス菌を増やす方法
ビフィズス菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖などをビフィズス菌と一緒に摂ることで、増やすことができます。
また、ビフィズス菌は、ストレスや薬などによって減少してしまいます。食生活や生活リズムの正常化を心がけることで、ビフィズス菌を増やし、腸内バランスを整えることから健康へと結びつけることが期待できます。